
2009年1月某日

2009年も読者の皆様が、健やかな毎日をお送り頂けるよう、きめ細やかな取材をしよう!そんなやる気満々の気持ちで、東急田園都市線の藤が丘駅に降り立った記者は、駅を背に駅前ロータリー商店街を右回りに歩きます。
1分も歩かないうちに、突き当りのビルの3階に緑地に白抜で大越クリニックの大きな文字が見えて来ました。
すでに19時を回っていますが、クリニックの待合室を覗くと、帰宅途中のサラリーマンの皆さんが受診の順番を待っていらっしゃいます。
「明日は絶対に休めないので助かりました。」と診療室から出てきた患者さん。
大越院長が街の皆さんから心強いホームドクターとして慕われている様子が伺えます。

記者:胃腸科、肛門科、外科、内科と幅広く診療される大越先生ですが、今日は、大学病院で大腸癌をご専門にされていらっしゃったご経験から、日本において増加傾向にある大腸癌について、お話を伺いたいと思います。
早速ですが、大腸の長さは女性のほうが長いと言われていますので、大腸癌の発症率はやはり腸の面積が大きい分女性の方が多いのですか?
大越:確かに、女性の方が腸の長さはあるのですが、発症率は若干男性の方が多いのが現実です。近年では、胃癌の発症率が下がっているのに対し、大腸癌はとても発症率が上がっている病気です。
記者:発症率が上がっている原因は何なのでしょうか?
大越:まず発症率が上がっている原因として一般的に考えられているのは、日本人の食生活の欧米化があると思います。脂っこい料理や食物繊維の摂取不足が要因としてあげられるかもしれませんね。
大腸癌が心配される40代からは、食生活に是非、気をつけていただきたいですね。
また、急激に発症率が上がる60歳からは、和食中心の食生活を送られる事をお勧めします。
記者:なるほど、女性は自宅で簡単に食事を済ませる傾向があるのに対し、働き盛りの男性は、仕事上の会食や外食も多く、ついつい高カロリーで脂肪分たっぷりの食事を摂取しがちですね。それが男性の発症率を高くしている原因かもしれません。私も外食が多いので、これからは、低脂肪で食物繊維たっぷりのものを選ぶように心がけます。
和食中心の食生活、軽い運動と水分を充分にとり、便秘にならない工夫を
記者:ところで、大腸癌と言うとどうしても、気づいた時にはかなり進行していて、完治が難しいというイメージが強いのですが。
大越:大腸癌は、病期を大まかに、早期癌と進行癌の二つに分けることができます。
説明をさらにすれば、粘膜内や粘膜下層でとどまっているものを早期大腸癌、筋肉に達したものを進行癌と呼びます。
早期発見が出来て、粘膜内にあるものならば、ほぼ完治することが出来ます。早期発見、早期治療が最も重要なポイントです。
記者:目に見える場所ではないだけに、自分の体の中で発症や進行が行われていないかがとても不安なのですが、早期発見するには、日頃どんな事に気をつけて生活をするべきでしょうか?
大越:先程も申し上げましたが、和食中心の食生活、軽い運動と水分を充分にとり、便秘にならない工夫をして下さい。
慢性の腹痛、便秘と下痢を繰り返す、以前よりも確実に便の太さが細くなった、等が感じられたら、早急に病院での検査をお勧めします。
検査の種類には、便潜血検査や内視鏡検査・肛門からバリウムを入れる注腸検査があります。
癌の進行によっては、便の中に大量の血が混じる事もありますが、便潜血という検査をしないと分からないほどの微量の出血を伴う場合が多く、これは目で確認する事はまず難しいと思われます。ただ、便潜血検査だけでは100%の検診結果が出せるわけではありませんので、早期発見には内視鏡検査や注腸検査が有効的だと思います。
記者:便秘ってなかなか頑固で、水分を摂っても運動をしてもなかなか…私も悩みの種の一つなのですが、何か良い解消法はありますか?市販の便秘薬だと効きすぎるのか、便通を通り越して下痢になってしまうので、何となく飲みたくないのです。
大越:便秘も立派な病気ですから、かかりつけの医師に相談してみてください。
当院では慢性便秘で悩む患者さんで、漢方を試したいとご希望の方には、漢方の処方も提案しています。昨今は漢方を取り扱うクリニックも増えているようですよ。
記者:漢方の便秘薬は安心して飲めるイメージがあります。私もかかりつけ医院で相談してみます。
内視鏡検診さえタイミング良く行えば、完治も可能な病気
記者:さて、大腸癌のお話に戻しますが、内視鏡検査はほぼ100%の癌やポリープを発見出来るのに、それでも大腸癌の発症率が上がっているのはなぜ?という街の声が多かったのですが。
大越:内視鏡検査で癌やポリープをかなりの確率で発見出来る事は確かです。
ただ残念ですが、早期にタイミング良く検査を受けられて、癌を発見しポリープ切除が出来る患者さんの数はそう多くはありません。
見つかった時には進行癌である方がかなりの確率で高いのです。
内視鏡検診さえタイミング良く行えば、完治も可能な病気なだけに医師として大変残念です。
記者:内視鏡検査や内視鏡を使ってのポリープ切除術など、受けた事のない私達にはとても大変な事の様に思うのですが、実際にはどの位の時間を要すものなのでしょうか?また入院などは必要ですか?
大越:内視鏡による検査は患者さんの状態にもよりますが、だいたい20分前後で終了します。
確かに、前日の夜から腸を綺麗にしておく必要があるので、食事制限や下剤を使っての排泄などの面倒さはありますが、検査やポリープ切除術は鎮静剤を使用して行っているのでそれほど苦痛ではないと思います。
検査終了後は、鎮痛剤が覚めるまでしばらくお休み頂いたら、当日はお帰り頂けます。
働いている方には、金曜日に一日休暇を取られてポリープ切除術を受けていただき、土日をゆっくりとお過ごし頂く様にお話しています。
記者:本当に痛みが無いのですか?内視鏡検査は痛くて苦しいと聞いていましたが、痛みも無く眠っている間に終わってしまうのならば、定期的に受けてもいいかな?という気になってしまいました。
大越:そう思って頂けたら嬉しいですね(笑)
私は、なるべく苦痛の無い検診によって、気軽に定期的な内視鏡検査を受けて欲しいと願っています。
それによって、1人でも多くの方が、早期発見によって癌を食い止める事が出来たら医師として嬉しいです。
記者:先生、実は働き盛りの人からこんな声がありました。
「自分の体調は気になっているが、まだ病気が発見されたわけでも、疑いがあるわけでも無いうちに、遅刻や早退ましてや休むなんて出来ない」というものです。
現在の日本の雇用情勢は緊迫したものがありますから、致し方ないとは思いますが、働き盛りだからこそ、きちんと健康管理をするべきなのに、それが出来ない現実は、考えさせられますね。
その点、大越先生のクリニックは駅前で19時まで診療されているので、何とかギリギリで受診が可能です、働く人の強い味方です。
「土曜日のお休みがあるじゃない。」と言われそうですが、日頃の疲れがたたり、ついつい気づけばお昼近までダラダラということが多いもので…(笑)

大越:働き盛りのお忙しい皆さんは、お休みを取ることは難しいかもしれませんが、身体の大事に至れば、お仕事にもっと大きな影響が出てしまいます。
上手に休暇や時間をお使いになって、気になる部分の検診は積極的に行って下さい。
そして、ストレスを溜め込む事が何よりも身体に悪影響を及ぼしますから、あまり小さな事でクヨクヨ悩まないのも健康にとって大切なことだと思います。
記者:クヨクヨしない事ってなかなか難しいですが、心がけたい大切な事だと思います。
今日は、早期発見早期治療の大切さを理解する良いお話をありがとうございました。
大越クリニック 概要
院長 大越 修
〒227-0043
神奈川県横浜市青葉区藤が丘2-4-3
藤が丘会館3F
TEL:045-978-5511 FAX:045-978-5512
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http://www.okoshi-clinic.com/
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