

患者さんの心の負担を軽減してくれる理想の医療ってなんだろう?と模索していたところ、知人から「実家の父が入院した病院が凄いんです!」という情報を入手した記者。 場所は、首都圏を離れ広島と聞き、一瞬はひるんだものの「最新の医療情報を楽しみに待って下さる、読者の皆様の期待にこたえるべくこれは、行くべきだわ!!」と取材を決行。 降り立ったのは、楽々園という何ともウキウキするような名前の駅。 いざ、病院を目指して歩くと、とても閑静な住宅街に、一際目立つ大きな建物が見えてきました。 桧田病院は、外科、内科、整形外科、リハビリテーション科、神経内科が受診でき、入院設備も完備されています。 しばし待合室にて桧田仁名誉院長を待っていると、大きな声で患者さんに声をかけながら、桧田名誉院長が登場。 患者さんも院長からの気さくで温かい言葉に、受診前の緊張を解きほぐした様子、桧田病院の地域に根ざした医療は噂どおりな様子です。
心が元気になる要素を病院内にも取り入れるべき

記者:桧田病院は、通常の治療に加えて癒しの効果を積極的に取り入れた治療を行っていると聞きましたが。
桧田:病気になってしまった時、人間が回復する為には、どんな力が必要になると思いますか?
第一に必要なのは、当たり前ですが診察や投薬など医師が行う治療、それに加えて、自分が良くなろうとする意思、そして家族や周りの方たちの愛情です。
心身の健康と言われるように、心が元気になれば、おのずと免疫力も上がり身体の回復は早まります。
特に入院中は家族とも離れて闘病生活をするのですから、心が元気になる要素を病院内にも取り入れるべきだと考えています。
記者:昔から、病は気からと言いますが、ことわざだけではなく、医学的にも立証されている事なのですね。
桧田病院では、実際にどの様な癒しを取り入れているのですか。
桧田:病院の庭には、植物園や果樹園、また薬草園があり、年中花や果実を楽しめるようになっています。また、ご近所に住まわれる皆様の心身のストレスケアをお手伝いする意味で自由に散策して頂けるよう一般にも解放しています。
また、基本的に果樹園の果実はご自由にお取り頂いて、自然の恵みによって、季節感を楽しんで頂けるようにしているんですよ。
記者:確かに人間は、一見さんお断り、ここは有料です、と世知辛い事を言われれば、心にストレスも感じますし、一抹の寂しさも感じますよね。
いつでもどうぞ、と温かく迎えてくれる場所が一つでも多いことは、ストレスの解消にもなると思います。
桧田:加えて、病院にはセラピー犬のエルシドとロレンスがいて、患者さんや地域の皆さんに癒しを提供しています。
この2匹はサモエドという犬種で、大きな体にふわふわの白い毛を持つ大人しい犬です。
一見すれば、その大きな体と大きな口が自分を噛むのではないかと恐怖を感じる人もいるようですが、彼らは絶対に人を襲わないという教育を徹底して教え込まれています。
また大昔からロシア貴族達の心を癒す犬として飼われていましたから、人間のなすがままになる事が本能からくる習性として備わっているのです。

記者:大きなワンちゃんですね。私が想像していたよりもずっと大きいです。君たちは、いったいどんな活躍をしているのかな?
桧田:彼らも立派な桧田病院の職員ですから、今は言わば勤務中です(笑)
活躍ぶりは医師や看護士達に負けないほどですよ。ワンちゃんが大好きな入院患者さんたちの回診をしてセラピーを行ったり、介護棟のお見舞いに行ったり、また、車に乗ってご希望される施設に伺ったり、幼稚園や保育園にも行きお子さん達の情操教育にも参加していますよ。
記者:実際に、セラピードッグの効果とは、どの程度あるものなのですか?
桧田:私どもの病院が正式な実験をしているわけではありませんが、米カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)の研究チームよれば、心臓疾患を持つ患者さんに対し、ストレスを感じた時に分泌されるホルモン「エピネフリン」の分泌量を計測したところ、1人で安静にしている患者は7%増加した事に対し、ボランティアと接した人は2%程度の低下を、そして驚くことに犬と接した患者は17%も低下したという結果が報告されています。
勿論、どうしても犬が苦手という患者さんに対しては、この方法は有効ではありませんが、犬との触れ合いが癒しに効くという事は、お分りいただけると思います。
記者:確かに、今お話を伺いながら、二匹を交互になでているだけでも、気持ち的にとてもリラックスできています。
ことに、体の調子が悪い方でしたらこのフワフワのぬいぐるみみたいな姿に癒されますね。
私達人間は無視をされたり拒絶される事に対する恐怖心が、物凄くストレスになります。
「どうぞ」と無条件に受入れてくれるこの姿勢は、立派な聖職者の風格がありますね。
桧田:皆さんの健康を守るという立場にある医療側は、基本的に受容する姿勢がとても大切だと思うのです。
患者さんは、どうにか病を治して欲しいという気持ちで医療機関にやってくるわけですから、全力を尽くし取り組む姿勢は最も重要です。
エルとロンはそう言った意味でも、桧田病院の理念の象徴とも言えるかもしれませんね。
記者:先ほど、お庭も拝見しましたが、どこかの植物園を散策している様な気持ちになれ、癒されました。学術的にも珍しい樹木が沢山植わっているのですね。お手入れなどは、どうされているのですか?
桧田:勿論、専門の職員もおりますが、私も白衣から作業着に着替え虫に刺されつつ手入れをしているんですよ。果実などの食べごろを誰よりも先に見つけられた時など、とても嬉しいんです(笑)
記者:桧田先生も、エル君、ロン君に負けないほどチャーミングですね(笑)最後に、桧田先生の考える理想の医療をお聞かせ下さい。
桧田:ご来院いただく患者さんはもとより、地域にお住まいの皆さんの健康を願えてこそ本当の医療のあるべき姿だと考えています。
「こんな事くらいで病院に相談するのは、どうなのだろうか?」とお悩みの皆さんが、サンダル履きで気軽に相談に訪れる、開かれた病院を目指していきます。
それには、看板犬のエルとロンには益々活躍してもらわないとなりませんね。
記者:入院施設が完備されている病院には、どうしても無機質なイメージがありましたが、桧田病院を訪れて今回すっかり私の中でイメージが変わりました。 人間の回復には、医療的な事に加え心のケアがいかに大切なのか、それをあらためて感じる事の出来た取材でした。 今日は、桧田先生をはじめ、エル君ロン君もありがとうございました。
医療法人社団 初仁会 桧田病院
内科・神経内科・外科・
整形外科・リハビリテーション科
医療保険適応の療養病床 114床
介護保険適応の療養病床 60床
[住 所]
広島県広島市佐伯区五日市中央
1-1-32
[電 話]
082-923-1116
※来院前のご確認をお奨めします。
[ホームページ]
http://www.hinokida.com
